スーパーマーケットで見かける片栗粉のほとんどはジャガイモデンプン(馬鈴薯など)が原料になっていますが、こちらが本来の片栗粉の原料のカタクリです。
地下20〜30センチくらいの深さにあるカタクリの鱗茎(球根)を砕いてすりつぶし、水を加えて何度も木綿で漉し、沈殿させると白いカタクリデンプンが下に溜まります。水だけを捨て、沈殿物を乾かすと本物のカタクリ粉のできあがりです。
カタクリは嘔吐、下痢、胃腸炎などに効果があり、良質で消化が良いので病後の滋養にも用いられます。外用では湿疹やあせもなど、患部にふりかけて用いられます。
カタクリは、鱗茎が栗の子葉に似ていることからつけられた名のようです。
春先には葉などを軽く茹でておひたしにして食べることもできます。
花は3月から4月に咲き、夏を待たずに地上部が枯れ休眠します。
---万葉集より---
もののふの八十おとめらがくみまがふ
寺井の上の堅香子の花
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