羽状脈(うじょうみゃく)

葉脈(葉身の中を走る維管束)の走り方の種類のひとつ。葉の真中に主脈があり、主脈から左右に支脈が分岐し、支脈から分かれた細い脈が分岐したり結びついたりを繰り返しながら網目状の葉脈をつくるもの。鳥の羽毛のつき方に似ているところから羽状脈という。


托葉(たくよう)

葉柄の基部や基部が茎を抱く部分につく付属物。植物によって大きさや形状はさまざま。


鋸歯(きょし)

葉のふちの細かい刻み。


対生(たいせい)

葉のつき方。対生葉序。ひとつの節にふたつずつの葉がつき、上下の葉は同じ方向に規則正しくならぶ。


輪生(りんせい)

葉のつき方。輪生葉序。ひとつの節に3つ以上の葉がつき、ある節につく葉とその上につく葉の向きはずれる。


腋生(えきせい)

花や芽などが葉腋(葉のつけ根)から出ること。


互生(ごせい)

葉が一つの節に一枚ずつ生じ、互いに異なった方向に生える状態。


集散花序(しゅうさんかじょ)

花軸についている花の配列の状態のひとつで、有限花序(ゆうげんかじょ)のこと。軸の先端についた蕾の頂上にある部分の花から咲き始め、次にその下から出る枝の頂端に花が咲く。真上から見ると中心から周辺に向かって花が咲いていく。


筒状花(とうじょうか)

全花弁がつながり筒形となるもの。キク科の頭状花序などにみられる、花の一形。


頭状花序(とうじょうかじょ)

柄のない花(筒状花)が花軸の頂の広くなった頭につくもの。キク科の花によくみられる。


舌状花(ぜつじょうか)

舌状花冠。合弁花冠のひとつで、一つの花の全花弁が融合して筒状となり、上部は平らで舌のような形。タンポポの花など。


冠毛(かんもう)

タンポポなどの種子についている綿毛のようなもの。


乳管組織(にゅうかんそしき)

分泌組織のひとつ。乳管は乳状の分泌物を含む管状の細胞のあつまり。


表皮剥離法(ひょうひはくりほう)

手で葉を引き裂いてできた表皮のはがれを手がかりに、葉の裏側の表皮のみを剥がす方法。この表皮を使って顕微鏡で観察する。


気孔(きこう)

植物の表皮に存在し、周囲の孔辺細胞の変化によって開閉する小さなすき間で、気体や水蒸気の通路。


孔辺細胞(こうへんさいぼう)

植物の呼吸、蒸散に必要な気孔や水孔を作っている一対の表皮細胞。


葉緑体(ようりょくたい)

緑色植物の細胞中に存在する色素体で、光合成、二酸化炭素固定などのはたらきをする。


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