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東邦大学 薬学部薬物学教室  
田中 光 行方 衣由紀 M口正悟
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薬物学教室 OB・OGからのお便り

恒岡弥生 − 東京理科大学 嘱託助教
平成22-24年度 博士課程
平成20-21年度 修士課程


 東京理科大学で嘱託助教になりました

 東邦大学を修了後、1年間の博士研究員を経て、東京理科大学 薬理学研究室(教授:岡淳一郎先生)で嘱託助教として働かせていただくことになりました。薬理学研究室は神経薬理を専門としていますので、自分の持つ技術や経験を生かし、神経に関係する研究を行うことにしました。現在は、神経に作用する生理活性ペプチドの心血管に対する作用や、血管障害が脳神経に及ぼす影響の解明を目指し研究活動を行っています。
 また、いくつかの委員会への参加、学生実習や講義など教員としての経験も増えてきています。

 東京理科大学では、学生さんが非常に熱心に卒業研究に取り組んでおり、発表の機会も多く設けられています。発表ごとに学生さんの成長を感じることができ、驚きも多々あります。学生さんと一緒に私も成長しなければいけませんが、初めての教員生活を送るうち自分には苦手分野があることも分かってきました。これからは苦手分野を克服し多くの学生さんが研究に興味を持てるような指導力・研究力のある教員を目指したいと思っています。

 

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photo 相川統紀子
− 大鵬薬品工業株式会社 応用開発部
平成13-14年度 修士課程


 はじめまして。大鵬薬品工業に勤務している相川統紀子と申します。

 私が薬物学教室の門を叩いたのは薬理学の講義がとても楽しかったからです。特にファーチゴット博士による内皮依存性血管弛緩因子発見の物語が大好きで、面白い!と感じたのを覚えています。修士課程では心筋のナトリウムカルシウム交換機構の研究をしました。思い通りの結果が得られずに苦労することも沢山ありましたが、自由な雰囲気の中、自分で考え、実際に手を動かす貴重な経験ができました。卒業後の進路は臨床開発を選び、研究からは離れましたが、研究経験は薬剤の作用機序を深く理解することに役立っていますし、なにより研究活動を通じて得た“体力”と“考える姿勢”がすべての基礎になっています。

 学生さんにとって自分で研究の展開を考えるのは最初は難しいかもしれませんが、薬物学教室の先生や先輩方のご指導により少しずつ前進できるのでご安心を!薬物学教室には素晴らしい先生方がたくさんいらっしゃるので、チャンスを活かして多くのことにチャレンジしてください!

*** June 2012 ***

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松田智行 − 日産化学生物科学研究所→調剤薬局
平成5-6年度 修士課程


 はじめまして。私は修士課程終了後に企業の研究所に10年間勤務し、それから現在の職場である調剤薬局に転職しました。それぞれについて、少しずつ書かせて頂きます。

学生時代
 私は大学3年になるまでは研究よりも病院の臨床薬剤師に興味がある学生でした。当時、臨床薬剤師は医療現場であまり認知されていない職場でありましたが、何となく惹かれるものを感じていました。ところが、3年になり薬理学を学び、薬がなぜ効くのか?という事に興味がわき、薬物学教室を希望しました。私が入った頃、卒業研究生は18人いました。日々とても楽しく、時には徹夜で実験をしたものです。それも教室の先生方、研究員、院生そして同期の仲間たちのお陰であると今も思っています。たいへん自由な環境下で心筋活動電位測定、パッチクランプ法、カルシウムイメージングと何でも経験させて頂きました。修士論文は"共焦点レーザー走査顕微鏡による心筋細胞内カルシウムの画像化の試み"というタイトルでまとめました。高速走査型共焦点顕微鏡メーカーとの共同研究により、心筋細胞内カルシウムイオンの画像化に成功し、心臓の拍動や病態との関連を考察したものです。

研究職時代
 先生のご紹介により、企業の研究所に就職する事ができました。研究所でも運良く循環器関連の仕事をやらせて頂きました。学生時代に学んだ事と同じ事が就職後も出来る方はほとんどいないかもしれませんが、私は学生時代に学んだ事をそのまま活かす事ができとても充実していました。当時社内には心筋電気生理を専門にしている方がいなかったので、日々プレッシャーとやりがいとを感じながら過ごしておりましたし、就職後も度々薬物学教室の先生方には助けて頂きました。
 仕事の内容としては、薬剤コンセプトを立案してテーマ化すること、薬剤シードの発掘、シードからリード化合物へのステップアップ、候補化合物の絞り込み研究、候補化合物の作用機序研究など多岐にわたっていました。

現在(調剤薬局薬剤師として)
 現在は研究所を退職し、実家のある田舎町に戻って調剤薬局に勤務しています。当初は研究所とは全く違う職場であるように思えましたが、色々なところでそれまでに得てきた知識と経験が役に立つと最近は感じています。患者さんは一つの疾患だけを抱えている事はまれであり、様々な疾患にかかっています。それぞれで使われる薬剤が沢山ありますが、それぞれの薬剤の作用機序を考える時や、薬物相互作用を考える時にはとても役立っています。まだまだ勉強段階ですが、今後も患者さんのための服薬指導ができるよう勤めて行きたいと思います。研究所時代に自分も開発に関与した薬剤を、薬剤師として自分の手で患者さんに届けるのが楽しみです。

 薬物学教室は、とても自由に研究を行える場であると思います。自由である分、スタッフの協力のもと、自分で色々と考えなければならない局面も多く出てくると思います。その一生懸命考える事を惜しまず、大切にして、貴重な学生時代を過ごして下さい。必ず将来ためになると思います。

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photo 野口和雄
− 大正製薬 薬理機能研究所
平成3-4年度 修士課程


 このVラボを閲覧さている方、はじめまして。大正製薬に勤務している野口と申します。薬物学教室を巣立ち、製薬企業の一研究員として、長年 薬理研究に従事しております。近年は自ら手を動かして実験をする機会は減り、新医薬品開発候補化合物の薬効薬理試験のマネージメント業務に専念しております。私は、前任の重信教授が東邦大学に赴任された時の初代4年生、初代院生であり(光先生は私がM2の時に赴任)、そして卒業後も先生方々に弊社化合物の評価や、さらには私の博士号取得まで、懇切丁寧なご指導/ご鞭撻を頂き、現在でも先生方々には大変お世話になっております。

 さて、私の学生時代を振り返ってみますと、この薬物学教室での研究活動で沢山の事を学び、自ら創意工夫する喜びを覚え、私の研究者として重要な基盤となっている事は言うまでもありません。
 薬物学教室を選択した理由としては、生物系の研究室に所属していた方が、当時の就職情況を考慮した場合に有利であったこと、並びに薬理学教室(当時 高柳教授)より「楽らしい?」との学生情報、以上2点が挙げられます。今の学生さんでしたら自らの希望する進路を見据えた上で、研究室でどのような研究をしているのか? どのような先生方かいらっしゃるか? 等、予め詳細な情報を得てから研究室を決めるのが普通かと思いますが、私はそのような事なく「お気楽な気分」で選択しました。しかしながら幸い私の場合,恵まれた先生方々にご指導して頂いたおかげで、大きく道を誤らず、現在も何とか研究を天職として生活しております。
 当時の薬物学教室を振り返ってみますと、重信先生が赴任された研究元年であったことから、研究機器や研究費が十分あったとは言えず、大変苦労したことを記憶しております(内情をばらしてすいません)。しかしながら、それを不自由であったとは感じた事は無く、「ある物だけでどれだけのサイエンスが出来るか」、常に重信先生、光先生の指導の元、創意工夫し昼夜を問わず研究に没頭したことは、今でもかけがえのない自分の財産となっております。例えば、活動電位の立ち上がり速度を計測する微分回路が無ければ、抵抗、コンデンサーな等を秋葉原で購入し、自分達で必要な機器は作成しました。また当時はPCが無く、オシロスコープに描かせた活動電位波形の残像を自分達で写真現像し、物差しで計測していました。その際、XY軸のスケール合わせが難しく、データ整理に膨大な時間を費やしていてのですが、それを簡便化する現像方法を自ら試行錯誤して考案し、データ整理の効率化を図りました。さらに動物については、モルモット及びラット左心室の遊離壁や乳頭筋(摘出心筋の実験の場合、虚血に陥りやすいので一般的に使用しない部位)など、他研究者が摘出した心臓の余りの部位を使用し、自分の興味本位で検討した結果(結果的には動物費の削減に貢献?)、自分の研究テーマであった「心筋組織標本におけるCaチャネルを通るNa電流の解析」について、心筋での部位差,種差の観点から、非常に大きな知見を得ることができました。

 さて現在の薬物学教室は、電気生理、バイオイメージング、さらには遺伝子関連の機器も充実し、世界の第一線級の薬理学/生理学研究がすぐにできる環境が整っています。更には学生さんの創造・意欲を伸ばしてくれる、光先生をはじめ素晴らしいスタッフ/院生が昼夜いらっしゃいます。このような研究室で、あなたも研究の世界に飛び込んでみませんか?世界に羽ばたく研究者になりたい学生さんは勿論の事、少し研究に興味が有るが、まだ迷っている学生さんも、きっとこの研究室で自分の将来の方向性が見つけられるかと思います。まずは皆さん、私みたいに「かるーい気持ち?」で,薬物学教室の門を叩いてみては如何でしょうか?道は開けるかと思います。

- 研究履歴 -

  • 1992年 東邦大学大学院薬学研究科前期課程卒
          大正製薬(株)へ入社、薬理研究室へ配属
  • 1995年 九州大学医学部第二生理学講座へ研究生として出向(95/4−96/9)
  • 1997年 東邦大学薬学部薬物学教室へ訪問研究員として出向(97/10−98/3)
  • 1998年 東邦大学薬学部にて博士(薬学)を取得
  • 1999年− (社)日本薬理学会 学術評議員
  • 2008年現在 大正製薬(株)薬理機能研究所 開発薬理研究室 主任研究員

以上


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金子亜矢 − 江東区保健所
平成18年度 修士課程


photo はじめまして。私は、都内保健所に勤務しています社会人1年生です。薬学部の学生の中ではかなり少数派の進路ですよね。公務員を目指そうと決めたのは、BSEなどちょうど食の安全が騒がれていた時代だったこともあり、薬剤師としての観点を生かしながら安心な食生活と健康に貢献できたらと考えたためでした。また、食品・環境・医療薬事などと業務が多岐に渡っており、様々な仕事に従事できることも魅力の1つでした。今ははやく仕事を覚えようと、格闘している毎日です。
 学生時代は、培養細胞を用いてこのHPでも紹介してあるパッチクランプ法という手法でカリウムチャネルやT型カルシウムチャネルについてより詳しく見ていこうと試みていました。薬物学教室は動物を使った実験のイメージが強いかとは思いますが、3年でこの教室に配属されてからずっと培養細胞を使った実験をしていました。1例取るのに一喜一憂、いや、二憂、三憂?したこともありましたが、時間も忘れて夢中で機材の前に座って実験していたことを思い出します。就職が先に決まってしまったため、大学院2年になる前に中退してしまいましたが、あんなに充実した毎日は後にも先にももうないような気がします。
 尊敬する先生方がいて、偉大な先輩がたくさんいて、一緒に励ましあい頑張れる同級生がいて、かわいい後輩がいて・・・私はこの教室が大好きです。自分のやりたいことをやりたいだけ思いっきりできるのは学生の特権だと思います。思う存分にこの教室で研究をしてみてはいかがでしょうか?

photo


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寺澤明彦 − 船橋市保健所
平成14年度 修士課程


 私は、船橋市保健所に勤務しています寺澤と申します。
まず、当保健所における薬剤師が関わる仕事を簡単に紹介したいと思います。
 ・病院、薬局等の開設許可及び指導
 ・医療安全相談
 ・食品営業の許可
 ・興行場、公衆浴場、旅館業の営業許可、立入検査
 ・腸内細菌及び飲料水検査
詳細については、ホームページをご覧下さい。
http://www.city.funabashi.chiba.jp/ho-somu/top.htm

薬物学教室を選んだわけ
 大学3年の薬理学実習のとき、
「本当に薬は効くんだなぁ」と実感し、自分の目でより多くの薬の作用を見たくなったから。

進路について
 薬剤師の資格は、病院や薬局だけでなく、研究者、公務員など色々な道を選ぶことができます。(違う研究室の友人で卒業後、美術大学に進学した友人もいます。)
何を選ぶかは自身の問題であり、
本当に興味があり、興味の赴くままに行動に移せば、道はおのずと開けるのではないかと思います。

研究室で学んだこと
 自分が何になるのかではなく、自分が何をしたいのか、が肝心であるということ。

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田村未来
平成17-18年度 修士課程


 病床数が400床の中規模病院に勤務しています。薬剤部には14人の薬剤師が在籍しています。
 主な業務は、調剤や注射調剤、病棟業務、抗がん剤調製、TPN(Total Parenteral Nutrition : 中心静脈栄養)の調製、救急で搬送された患者の中毒分析など多岐にわたります。私は、どっぷりと薬剤師=調剤に漬かっているわけではなく、色々と“脇道に寄り道”の毎日を過ごしています。今、特に興味を持っているのは、抗生剤と栄養の分野です。

photo まず、抗生剤には他の薬剤と違った大きな特徴があります。糖尿病の薬や高血圧の薬は、もし患者が飲み忘れたとしても、本人に健康被害が出るだけですが、抗生剤は違います。飲み忘れた本人だけではなく、飲み忘れによって生じた多剤耐性菌(よく世間で騒がれるのはMRSA : Methicillin Resistant S. aureus メチシリン耐性黄色ブドウ球菌など)がさらに他の患者に伝播して、被害をもたらすという点です。つまり、感染の原因となる細菌に対して、間違った(根拠のない)抗生剤を使用すると、その患者から病院全体へ、さらに地域全体へと不利益をもたらすということです。そこで、抗生剤の適正使用がいわれていますが、では、「適正」な使用とは何なのか?というところに考えがおよびます。その根拠のひとつが、薬物動態学を基礎としたTDM( Therapeutic Drug Monitoring 薬物血中濃度測定)です。唯一、薬剤師だけが薬物動態の教育を受けているのに、これを活かさない手はありません。

photo 病棟で薬剤師が患者さんに服薬指導する、ということも重要だということは感じています。ただ、それだけでは不安になることがあります。チーム医療を行う際に、薬剤師の職能をどうすれば発揮できるか、その手段の一つとして、TDMが有用ではないかと考えています。血中濃度のデータに基づいて、患者や医師、また他の医療従事者と話すことが容易になり、患者や医療従事者を感染の暴露から守ることができればいいなぁと思っています。
 服薬指導のような人間味のある技術に加えて、さらにTDMのような科学的なデータも味方につける、そんな薬剤師がいてもいいのではないでしょうか。

 (写真は、薬剤部の一角にある簡易?ラボ。中毒分析用のHPLCや薬物血中濃度用の装置があります。)

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増宮晴子 − 兵庫医科大学生理学第一講座
1994年4月-1996年3月 修士課程,1998年4月-2000年5月 研究生


 田中光先生、こんにちは。
それからVラボに興味を持たれた方、初めまして。

 少し遠い昔、薬物学教室の先生方に出会い心臓に魅せられてしまった学生の1人です。その学生はずーと心臓、特に修士課程のテーマでもあった心臓ペースメーカの研究を続けたくて、卒業後も研究業界でジタバタしております。

 さて、その卒業生は平成18年2月より兵庫医科大学生理学第一講座(越久仁敬教授)で心臓と呼吸生理を中心に研究をしています。心臓と呼吸、全く違う研究にみえるでしょう!でもどちらも勝手に動くし、個々のリズムを持っている、という点では似ていると思いませんか。

 1卒業生は心臓から呼吸へと研究の幅を少しずつ広げ、“生物の自発活動とリズム形成”を知るために今日もイロイロ実験しています。

 研究を本気でやってみたい学生さん、薬物学教室から羽ばたきませんか?

 P.S 兵庫医科大学生理学第一講座
 http://www.hyo-med.ac.jp/department/phs1/index.htm

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photo 武田健太郎 − 全薬工業中央研究所
平成15-16年度 修士課程


 現在私は、薬物学教室時代に行なっていたパッチクランプという電気生理学的手法を用いて中枢神経(脳)に関する研究をしています。薬物学教室時代に得た、実験技術や知識、研究に対する考え方は私の研究者としての基礎であり、会社の研究を進めるにあたっても大いに助けとなっています。

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photo鶴岡範子 − ミノファーゲン製薬研究所薬理研究室
平成17-18年度 修士課程


 私が卒研の教室に薬物を選んだ理由は学生実習が一番楽しかったからです。卒研の時に薬物の先輩方が研究職という選択肢を持っていることを知り自分も試してみたくなりました。今研究職に就いているのはく薬物にいたからだと思いますし、今後どんな仕事をすることになっても役立つと思います。実際に私は、学生の時は心筋の電気生理について、特にカリウムチャネルについて研究をしていました。今の仕事と分野は異なりますので新たに勉強することも多いですが以前のことがゼロになるわけではありませんし基盤として生かし続けることができます。
 私が会社で携わっている仕事は自社製品を中心とした炎症モデルや培養細胞を用いた薬効解析で、製品の再評価です。最新の文献情報を検索し、最適な評価系(動物や細胞を用いたモデル等)を創出して、薬の作用を調べています。先輩の研究員の人から室長、所長に質問や相談をしながら仕事を進めます。報告書の作成やプレゼンテーション、文献紹介などがあり、これらは薬物の4年生や院生の行う文献紹介、研究報告に相当するものと考えていただいても構いません。
 既存の薬物の基礎検討に携わる仕事というのは稀かも知れませんが、余裕を持って仕事ができるよう心がけています。

後輩へのアドバイス
 自分が大学を出た後何をやりたいか、まだ見つかっていない人は少なくないと思います。何でもいいので目の前にあることを一生懸命乗り越えてください。ゆっくりでかまわないと思うので、その中で自分ができることを見つけられるようにしてください。

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