カルシウムイオンてなに?

イオン化するということ

物質が水に溶けて、電気を帯びた原子、原子集団が生じることを「イオン化する」と言います。
物質はプラスイオンとマイナスイオンの化合でできており、カルシウム(Ca)はイオン化するとプラスイオンになります。Caは20個の陽子(プラス)と20個の陰子(マイナス)を持っているので電気的には中性で、この状態ではまだイオンではありません。これが水に溶けて陰子を2個失うことで、マイナスの電荷が減り、その結果プラスの電気を帯びるプラスイオンとなるのです。

“カルシウム”と“カルシウムイオン”

  心臓の拍動を制御しているカルシウムイオンとは、カルシウムの原子がプラスの電気を帯びたものといえます。一方でカルシウムというと“骨”や、サプリメントの白い粉が連想されます。この場合のカルシウムとは、カルシウムイオンがマイナスの電荷を持ったリン酸イオンや炭酸イオンなどと塩の形で結合し、電荷を中和しあって存在しているものです。従って心筋細胞内のカルシウムイオンは骨などに含まれるものと基本的には同じですが、異なった状態で存在していると理解できます。

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