東邦大学 メディアネットセンターへ バーチャルラボラトリへ
東邦大学 医学部 生物学研究室
杉森 賢司

■フィールドワークの醍醐味−研究紀行−

1993フィールドワーク
 1993年カムチャッカでのフィールドワーク
 現地で撮影された写真とともに、杉森先生が語ります。

1994フィールドワーク
  1994年、再びカムチャッカへ
 同行者U君と共に新潟から飛び立った杉森先生を待っていた運命とは!!

1997フィールドワーク/カリムスキー湖周辺の熱水群と湖の調査
 さあ、今度の旅の仲間は、山で鍛えた60代のおじさまとうら若き女性!
 おなじみロシアの研究者のみなさんも暖かく迎えてくれます。

1999フィールドワーク/ロシア・極東プリモーリエ地区に点在する鉱泉を訪ねて
 サンプル求めて道無き道を行く。行く手を阻むは厳しい自然とパトカー!?
  いったいどうなる杉森親子!?


【番外編】 ロシア・カムチャツカ半島、州都ペトロパブロフスク・カムチャツキー市郊外にあるパラトゥンカ温泉へのお誘い

 

■動画で見るフィールドワーク

●温泉

  • 間欠泉-1:
    カムチャツカ半島の中部に位置するガイザー・ヴァレイ(Geyser Valley)はシュンナヤ川の支流にあり、狭く切り立った、まさしくV字型をした谷が約 4 km 続き、そこには多くの間欠泉が存在する。
    これはそのうちの一つで、高く湯が噴き上がらず、沸騰したようにゴボゴボと噴出している。

  • 間欠泉-2: 
    ガイザーヴァレイの比較的大きな間欠泉。
    見晴らし台から眺めることが出来る。湯が吹き上げる前の状態で、湯だまりの水位が徐々に上昇して湯がこぼれ落ちている状態が観察される。

  • 間欠泉-3:
    間欠泉-2 の間欠泉が噴出している状態。湯は数m 噴出している。
    湯は100℃近くあるが、見晴らし台にいると降ってくるミスト状の湯は冷たくなっている。

  • マッド・ポット/"坊主地獄": 
    ウゾン・カルデラ(Uzon caldera )の代表的な風景である。
    ウゾン・カルデラは 9 x 12 km の広さを持ち、そこには多種類の熱水のプールが存在する。
    このような泥水のプールはマッド・ポット( mud pot )と呼ばれており、100 ℃に近い泥水のプールの下からガスが出ているので"ポコッ・ペッタ、ポコッ・ペッタ"と泥状のアワが跳ね上がり、落下する不気味な音を立てている。
    半円形の気泡が出来るので、日本ではこの様な熱水のプールを総称し、"坊主地獄"という名前が付けられている。

  • 熱水のプール: 
    U6-1 と名付けたウゾン・カルデラの大きな温水プールのふちに他の場所とは異なった白い硬い物質で囲まれた小さな熱水のプールがあった。

    「非常に興味深い熱水で、この白いものはシリカと藻類やバクテリアから出来ている。いわゆるストロマトライト様のものである。熱水にはシリカが大量に含まれ、それが常圧下、常温下で冷やされて変化し、この様な状態になった。」


    と言うセルゲイのコメントがあった。さらに

    「この状態は真中から熱水が出て、周りが外輪山のようであるから、これは小さなカルデラの様である。」


    とも言っていた。

  • マリーセミアチーク火山火口湖: 
    われわれのベースキャンプは湖面より約100 m 上に位置する。湖面より約 100 m 上からコバルトブルーの水をたたえるマリーセミアチーク火山火口湖面を見る。
    湖水を採取するための器材を人力で湖に下ろす。

●自然・くらし

  • 上空ヘリより: 
    くねくねと蛇行している狭い谷をぬって飛んできたヘリコプターは目的のガイザーヴァレイヘリポート近くまでやってきた。
    谷の底の所々から湯煙が立ちこめているのを見ることができる。
    途中、ガイザーヴァレイを見学するための自然研究路のようなものが見える。

  • いのちづな: 
    マリーセミアチーク火山のベースキャンプより湖面に降りるにはこの様な垂直な崖を下りなくてはならない。
    いつも現場とベースキャンプの間の行き来は狭い道、垂直な崖、落ちて来そうな岩等で、歩いていても生きた心地がしない。

  • 港: 
    カムチャツカのペトロパブロフスク・カムチャツキー市の工業・商業港を旧市街の丘から望む。
    港を挟んで向こう側の小高い森は恋人たちの丘( Hill of Lovers )と言われ、デートコースになっている。
    クリミア戦争の砲台跡や多くの戦争記念碑等がある。

    さらに遠くには貨物船が何そうか確認できた。(この大きな湾はアヴァチェンスキー湾と言い、対岸には原子力潜水艦の基地があるらしい。)

  • 食事の時間: 
    2002年夏、千島列島・パラムシル島にて。外気温 7 ℃で風が強く雨も降っていた。
    旧日本軍が、火薬の原料にするためにこの山から硫黄を採取していた。そのために車が上がれるような道路を造っていたが、その痕跡が残っている。そこを歩いていた。

    ところで、山を歩いていて大きな楽しみのひとつが食事の時間である。
    平らな大きい岩を見つけデーブル代わりにした。
    風が強いので、コンロは風が当たらない場所で使用し、すすで真っ黒になった鍋で湯を沸かす。
    この日の献立はロシアのパン(イギリスパンのような格好で混じりけがないホワイトブレッド)、バターソーセージチーズカーシャ(アワのような穀類を塩味で炊いたもの)にチャイ(ロシア語で紅茶)。マイフォークとマイスプーンで食べる。この日は立ちっぱなしで食事をした。

    犬の鳴き声が聞こえる。クマよけの犬である。彼女は食事をしている時以外はこの様にず〜っと吠え続けている。クマよけ犬の唯一の楽しみは空いているペットボトルで遊ぶことです。