東京湾海藻日誌

東京湾の海藻(1)

4.これまで10回の採集で得た海藻の種類

船橋海浜公園、茜浜、幕張ノ浜、稲毛の浜、検見川と続く海岸は、いずれも駐車が難しかったり、駐車場から海まで遠かったり、いつ行っても海藻が採集できるとは限らない。そういう点からも千葉ポートタワーの下の海岸はいつでも必ず採集のできる所である。東邦大学から千葉ポートタワーまで車でおよそ40分である。東邦大学からは最も採集に適している場所でもある。1月26日からこれまでに千葉ポートタワーの下の海岸で採集し、押し葉とした海藻の記録をあげると以下のようになる(○は標本の作製したもの)。
  Jan. Feb. Feb. Feb. Feb. Feb. Mar. Mar. Apr. Apr.
  26 3rd 4th 7th 12 21 6th 22 6th 9th
アナアオサ      
ウスバアオノリ                
スジアオノリ                  
ハネモ(ミナトハネモ)ハネモ(ミナトハネモ)          
セイヨウハバノリ        
ハバモドキ                
カイガラアマノリ
スサビノリorヤブレアマノリ          
オゴノリ      
ホソバミリン            
フタツガサネ      
ショウジョウケノリ    
モロイトグサ      

この表から、これまではおもにカイガラアマノリばかりをねらって採集してきたことを読み取ることができる。アナアオサやウスバアオノリなどは一年中ある海藻だろうが、これまで必死に採集したことはなかった。採集に行った時に、たくさん採集してくることは考えても、全部の種類について採集してくることはなかった。また、この表では、採集した種類はわかるのだが、どれだけ多かったのか、少なかったのかはうかがい知れないのである。そういったことも考えながら、これを機会に、千葉ポートタワー下に出現する海藻の季節的消長を調べて見ようと思う。

 

| TOPページへ | 前のページへ | 次のページへ |