18-イソムラサキ

イソムラサキ
Symphyocladia latiuscula (Harvey) Yamada
紅藻イギス目フジマツモ科
採集地:新潟県両津市玉崎(現佐渡市玉崎)
2002年3月10日採集

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生育時から体の色は濃い紫色で、押し葉とすると台紙に紫色のシミが残る。潮間帯中部の岩上や、ピリヒバなどのような石灰藻の上に生じる。潮間帯の海藻は干出すると干出部分が枯れてしまうことが多く、そのために好く成長した体と、断片状の体とが同じ磯に見られることがある。しかし、顕微鏡で観察すると、美しい細胞の配列からイソムラサキとわかるはずです。若い体の先端にはtrichoblastという頂毛を生じていることが、よく成長する枝の尖端部(中央上図)ではtrichoblastの分枝状態がよく観察できる。体の基部を切ってみると(下図左右)中軸細胞の周囲に皮層が形成されている様子が見られる。

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