16-クモノスヒメゴケ

クモノスヒメゴケ
Herposiphonia subdisticha Okamura
紅藻イギス目フジマツモ科
採集地:新潟県両津市蚫(現佐渡市鮑)
採集日:2002年7月26日

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黒い糸くずのような海藻で、匍匐し、盤状の付着部で付着する。佐渡ヶ島の鮑(アワビ)では、潮間帯中部に生育するエチゴカニノテの上に絡まり合いながら生育していた。珍奇な海藻ではないが探すとなかなかに見つからない。長条すなわち枝の軸となる匍匐茎は円柱状で、4節目ごとに互生して枝を生じる。匍匐茎の周心細胞は7個から12個である。皮層は形成しない。短条すなわち主軸から生じる小枝も円柱状で先端に向かって細くなる。若い短条の先端にはtrichoblastが見られる。本図は四分胞子体で、短条の中に四分胞子嚢が形成される。

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