10-ナガウブゲグサ

ナガウブゲグサ
Spyridia elongata Okamura
紅藻イギス目イギス科
採集地:神奈川県鎌倉市七里ガ浜
採集日:2003年3月31日

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薄い盤状の付着部から、直立枝を群生する。直立枝は円柱状で不規則に枝を生じ、濃い紫色でフサフサとし、高さ30cmをこえるものもある。手ざわりは粗い。それは体の表面に石灰を沈積するためである。図の表面に四角から小塊となって付着しているのが石灰である。右上図はよく成長する枝の先端部分で、中央上の図は枝の尖端部から仮根を生じ、これで互いに枝同士がくっつきあっている。枝は容易に落ちてしまうので、このような方法で枝が欠損してしまうことを防止してるのだろう。体中央は大きな中軸細胞が走り、皮層は成長すると3〜5層の細胞からなる。本図は四分胞子体で、皮層から生じた細い枝の細胞に、側生して四分胞子嚢を生じる。

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