東邦大学名誉教授
山内 長承
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3.アンケートより

教員の立場から

  • 普段の授業をビデオアーカイブ化するだけで良いのか?
  • 教員にビデオアーカイブを意識させない方が良いのか?
      ⇒ ビデオアーカイブを意識することで
    • 一人でテレビ画面を見て学習する際、集中力を持続できる時間は15分程度と言われている。これに対し、授業のビデオアーカイブは90分と長く、内容に工夫が求められる。
    • 授業内の講義以外の時間(授業内での試験・課題作業・演習、叱る等)への対処
    • ビデオ化を意識した教材や講義の方法論等事前の準備
    • 著作権への配慮(授業で使用する著作物には著作権の制限規定があるが、インターネットで配信される場合は、別の著作権に抵触する場合がある)
  • ビデオアーカイブを見ることで、授業への出席意欲が低下する恐れがある
  • ビデオ撮影されることへの抵抗感
    (撮影・記録されること自体に対する拒絶と、労務管理・勤務評定に結び付けての反応)

学生の立場から

  • 授業内で叱られたり、前へでての演習の記録が残ることへの抵抗
  • 授業をさぼれるという意識、とその影響によるモチベーションの低下

システムの立場から

  • 固定カメラ・固定マイクのためカメラ追跡・ズーム、マイク追跡ができない
  • 学生側を写せない(欲しいと言う声は強い)
  • スケジューリングの柔軟性がない
  • 画像解像度が不足して黒板の文字が読めない(既に対策済み)
  • 幅広い黒板を広角レンズで撮影したため端に行くほど画像がゆがんで見える
  • プロジェクターのスクリーンがカメラの撮影範囲に入りきらない

 

今後の計画


  • システムの改良作業
    • 録画解像度の向上
  • 実験収録を開始
    • 事前に教員の撮影同意をとり、学生に対しては掲示による告知
    • アーカイブされた授業へのアクセス解析
      〜アンケートによる評価、問題点の洗い出し
  • 教員への啓蒙
    • 講義収録に対する同意を広げるとともに、ネットワークによる公開を前提とするために、講義で使用される著作物の著作権等に関する知識の啓蒙
  • 2004年 春学期より本格的な「実験・評価」


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