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野外実習

野外実習で出会う多彩な生物

 4月の入学式から4ヶ月。待ちに待った野外基礎実習が始まる。生態学部門の教員5名によって学生達は生物多様性への旅に誘われる。行く先は、伊豆諸島、東京湾の干潟、富士山の亜高山帯、尾瀬ヶ原の高層湿原。
 1年次の野外基礎実習(野外体験と生物多様性の把握)に引き続き、2年次に野外生態学実習1(生物の同定と分類に基づく、地域生物多様性の測定),3年次に野外生態学実習2(生態学的諸原理の実習)が行われる。

野外実習で出会う生物INDEX

野外基礎実習

 まずは野外に出て自然環境のなかで生活している生物に直接接し、それら各種の分類学的位置や形態的特徴、生息場所などを具体的に知ることを目的とする。学部1年を対象として、8月または9月に4泊5日の行程で行われる。
 7月第2週の金曜日午後(生物科学実験法1の時間帯)に説明会が行われるので必ず出席すること。各実習とも5日間の行程となるので、普段から体調を管理して健康の維持に努めておくこと。

■実施要項

□実習の手引き

  • 房総丘陵(風呂田利夫)
準備中
  • 山中湖及び富士山周辺(丸田恵美子)
準備中
  • 尾瀬ヶ原(磯部吉章)
準備中
  • 伊豆諸島、八丈島(長谷川博)
準備中
  • 伊豆諸島、新島(長谷川雅美)
準備中

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野外生態学実習1

 生物の多様性は、生物各種の環境への適応、生物種間のさまざまな関係による競争と共存の歴史的過程を経て、現在に至っている。海洋環境から陸水、そして陸上の様々な環境の生物相や各種の分類学・系統学的地位について、野外での直接観察、採集、標本作製を通して学習する。学部2年を対象にして、6月下旬から7月上旬に4泊5日の日程で行う。各グループとも受け入れ人数に上限(約20名)があるので、第一、第二希望までの事前調査に基づいて配属を決める。参加希望者が極端に少ない場合には実施しないこともある。

■実施要項

□実習の手引き

房総丘陵でのクモ類生態学

クモ類を主な対象として種の同定、標本作製、保管・管理、生息場所の記載方法などを実習する。観察した生物の系統学的位置、生態学的ニッチを中心にレポートにまとめる。

担当:長谷川雅美

房総丘陵・大福山 2005年度
蜘蛛類の同定と観察の手引き
福島県磐梯山麓での昆虫生態学

地域の生息場所を分類し、そこに生息する動物群集を調査する。群集の主な構成員である昆虫類について、分類学的実習を行う。

担当:長谷川博

長野県諏訪湖と流入河川での陸水生態学

止水域と流水域の環境別に水生生物の採集・同定を行い、出現種の生活様式と生息環境の関係を調べる。対象とする生物は動植物プランクトン、水草、水生昆虫、甲殻類、魚類など。

担当:磯部吉章

東京湾小櫃川河口干潟の生物多様性

小櫃川河口域の汽水湿地や干潟で塩生植物、底生生物、エビ類、魚類などの分布を環境特性と関係づけて調べ、河口・干潟域の生物多様性ならびに生態系の特徴を学習する。

担当:風呂田利夫

千葉県銚子海岸の海藻・海浜植物群落

海に生育する多様な植物と海浜植物について、生育状況の観察と数量的記録方法を学ぶ。海岸から内陸に向かって、岩礁海岸の海藻群落、海岸崖地の植物群落、渡海神社の極相林の植物分布と群落形成について調査し、採集の方法、種の同定、標本作製とその保管管理などを学ぶ。

担当:吉崎誠

埼玉県秩父山地の森林植物群落

森林の樹木や林床草本を対象とし、種の同定、標本作製などの実習を行う。さらに、森林の主要構成樹種がどのような環境に生育しているのかを観察し、そのような現象を定量的に表現するための植生調査手法を学ぶ。

担当:丸田恵美子

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野外生態学実習2

 野外生態学実習IIを発展させて、より高いレベルでの生態学的調査の多様な手法を実践し、学ぶ。他大学をはじめ学外施設での共同作業や、共同生活の体験も可能である(学外実習)各グループとも受け入れ人数に上限(約20名)があるので、第一、第二希望までの事前調査に基づいて配属を決める。参加希望者が極端に少ない場合には実施しないこともある。

■実施要項

□実習の手引き

カメとカエルに学ぶ野外生態学

房総丘陵の河川、水田、里山で両生類(カエル類)と爬虫類(淡水性カメ類)の生息場所選択と個体群に関する野外実習を行う。

担当:長谷川雅美

開催地:千葉県房総丘陵
期間:6月上旬

小糸川・小櫃川・養老川流域 2004年度
カメとカエルに学ぶ野外生態学
陸橋島の島嶼生態系―伊島―

島嶼生態系を構成する生物の生態を、陸橋島に生息する両生類及び土壌動物を対象として、生息場所選択と個体群構造に関する野外調査と解析を行う。

担当:長谷川雅美

開催地:徳島県阿南市伊島
期間:6月上旬

陸橋島の島嶼生態系−伊島−
徳島県、伊島
アリ類の行動生態学

昆虫綱アリ類を対象に、種の同定、各種の生息場所利用と分布様式、行動実験と観察、個体群調査法、食物関係からみた種間関係、研究計画の作成を体験する。

担当:長谷川博

開催地:東邦大学習志野キャンパスとその周辺
期間:5月上、中、下旬

屋外実験水槽の陸水生態学

屋外大型実験水槽を用いて、水界における有機物生産と消費を中心とした測定を行い、それに関わる物理化学的環境要因と生物的要因との関係を理解する。また、水生生物の生態調査や個体群構造解析を行う。

担当:磯部吉章

開催地:東邦大学習志野キャンパス
期間:5月−6月

富士山火山の植生垂直分布と遷移

火山噴火跡地での遷移や森林の標高分布、森林の動態などについて野外調査を行う。

担当:丸田恵美子

開催地:富士山5合目付近
期間:6月上旬

岩礁生物の生態学

海岸生物の系統学と多様性、魚類内分泌に関する実験実習を行う。

担当:−

開催地:新潟大学理学部佐渡臨海実験所
期間:8月下旬

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学外実習

 フィールドワークに興味のある学生は、学外実習(国立大学法人の臨海・臨湖実験所で実施される公開臨海実習等)積極的に参加することを薦めます。単位認定の有無については、教務主任に相談してください。

国立大学法人の臨海・臨湖実験所で実施される公開臨海実習 

 http://www.kobe-u.ac.jp/kurcis/station/plan.html

NACS−J自然観察指導員講習会

財団法人 日本自然保護協会 普及・広報部
 http://www.nacsj.or.jp/shidoin/

CES海洋生態学インタープリターセミナー

株式会社 自然教育研究センター
 http://www.ces-net.jp/PAGES/mits.html

ピッキオ ワイルドライフリサーチセンター

株式会社ピッキオ
 http://www.picchio.co.jp/

 東邦大学・ピッキオ−国設軽井沢野鳥の森におけるエコツアーへの活用を目的とした動植物調査−

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