掲載:2006年8月31日

「2006年生物分子科学賞」を内山春雄氏、西尾製作所と共同受賞しました。
講演会、懇親会(理学部2号館大会議室)とも参加無料ですので、どうぞご参加ください。
日時:2006年10月7日(土)14時-16時
場所:東邦大学理学部5号館5101講義室
理学部長挨拶(小野嘉之・教授)
授賞者の紹介と授賞理由の説明(大島範子・教授)
「デコイの利用によるアホウドリ新コロニーの確立」
共同授賞者:内山春雄、西尾製作所、長谷川博
(司会:岡田光正・教授)
内山 春雄(日本バードカービング協会・会長)
バードカービングの第一人者である内山さんは、アホウドリやナベヅル、クロツラヘラサギ、コアジサシなどを好適な生息場所に誘引するためにデコイを製作し、また、飼育下でツル類やコウノトリ、ハゲワシ類などのひなを人工給餌するためにハンドパペットを製作して、バードカービングの技術を希少鳥類保護に役立てるために奮闘してきました。その思いとこれまでのさまざまな経験や夢を語ってもらいます。(アホウドリ・デコイの木製原型の展示、ハンドパペットの実演)
宮本 邵吉(株式会社西尾製作所・相談役)
生物模型の専門会社である西尾製作所は、博物館の展示やジオラマの製作など、生物とその生息環境をありのままに再現することによって、野生生物保護に間接的な貢献をしてきました。しかし、今回のアホウドリとその卵のレプリカ製作は、野外での絶滅危惧種保護に対する直接的貢献となりました。宮本さんには、生物模型製作の現場の苦心や喜び、野生生物保護への協力と夢を話してもらいます。(西尾製作所が製作した数々のジオラマの写真パネル展示)
長谷川 博(東邦大学理学部・教授)
絶滅危惧種アホウドリを、地滑りが起こる急傾斜で狭い斜面にある従来コロニーから、広く安定した斜面に誘引し、定着させるため、長谷川さんは1990年に「デコイ作戦」を提案しました。山階鳥類研究所をはじめ、多くの人びとの協力や支援と、本人の粘り強い観察と工夫によって、提案から15年後の2005年に新コロニーは確立しました。この間、彼は、新コロニー候補地の決定やデコイの姿勢の提案と現地での配置、音声再生放送装置の条件設定と設置、無人島での長期滞在による行動観察とその結果の分析、それにもとづく改良の提案など、さまざまな努力を重ねてきました。デコイを現場で活用するための“ソフトウェア”をフィールドワーカーの立場から披露してもらいます。(デコイによるアホウドリの誘引を映像で紹介)
場所:理学部2号館大会議室
受賞者を囲んで、八丈島の「くさや」やアシタバ、東邦大のサンマの姿寿司、静岡の黒半片と山葵漬け、アメリカ西部風チリビーンズ、島焼酎や地ビールなど、野趣に富む食べ物を味わいながら、記念講演会に参加したみなさんの議論と親睦を深めます。