ゾウリムシを培養液から分離・採取する
- 稚魚の餌、実験・観察用として -

身近な素材で作れる分離用ボトルの作製と分離工程

 培養したゾウリムシを、水質の心配なく魚の稚魚の餌として与えたい方、実験・観察用に不純物が少なく高密度にゾウリムシを得たい方のため、身近な素材で作れる分離用ボトルの作製と、その用具を使用した分離工程(ゾウリムシの動態)をご紹介します。
 なお、この方法は下記動画を参考にし、一部、自分の工夫を加えています。
 参考動画(YouTubeより)Paramecium Culture※音声が含まれます


画像

分離用ボトルを作る

以上です。ご参考になれば幸いです。

(補記)
 私のメダカ飼育ではゾウリムシの培養液ごと稚魚のエサとして与えていて明らかな悪影響は見られませんでした。
 しかし、稚魚への培養液水質をご心配される方から、「飼育水の汚れが心配で、良い濾し方などありましたら教えていただけませんか?」というお問い合わせをいただいたことがありました。
 その際に簡単な解説をつけて、参考動画(前述)をご紹介しました。
 紹介するだけでなく、やはり実際に自分でも試す必要があると考え、実行し、その結果を動画に残すことができましたのでここに掲載いたします。

山名(中野) 憲明
やまな(なかの)のりあき
 元、東邦大学理学部
 生物学科実習準備室




現在の培養風景

観察中

ゾウリムシの顕微鏡写真
拡大画像


 ゾウリムシの培養は、趣味で飼っているメダカの稚魚の餌を確保しようとしたのがきっかけです。
 何とか簡単なゾウリムシの培養法がないか探っているうちにのめりこみ、今回の方法に辿り着きました。

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