診療ガイドライン情報データベース リニュールアル(4/1)のお知らせ

2014年4月1日9時より,現在の診療ガイドライン情報データベースを
「東邦大学・医中誌 診療ガイドライン情報データベース」として
リニューアルいたしました。

新データベースはNPO法人医学中央雑誌刊行会との共同主催となります。

新URL:

http://guideline.jamas.or.jp/ 
 
※4月1日9:00より公開



医学メディアセンターHP ・Minds(医学情報サービス)




このDBについて
 −収録基準
 −収集方法

ガイドラインの
評価(AGREE)


日本の状況

参考文献

ご意見,お問い
合わせ


旧ページ
(最終更新
2010年7月)

旧々ページ
(最終更新
2007年5月)

アクセスカウンター
(2006.3.20より)


診療ガイドラインとは

 診療ガイドライン(clinical practice guideline)は、「医療者と患者が特定の臨床状況で適切な決断を下せるよう支援する目的で、
体系的な方法に則って作成された文書」です。
(『Minds 診療ガイドライン作成の手引き 2007』 Minds診療ガイドライン選定部会 監修. 医学書院, 2007 (M2/F) による)

 ガイドラインはそれ自体古くから存在していますが、現在主流となっているのは、「エビデンスに基づいたガイドライン」です。
数十人から数万人単位の患者を対象に、特定の薬を飲んだ人と飲まない人で比較し、薬効を確認するなどの
臨床試験(特にランダム化比較試験)の結果などから得られるエビデンスを吟味・評価し、その結果に基づいて
どんな治療をすべきか、すべきでないかなどを勧告するこのガイドラインの作成方法は、過去のガイドラインの多くが
著名な専門家の意見交換や経験によって作成されていたのに比べ、信頼性が高いと言われています。また、専門医、
一般医向けに加え、患者向けのガイドラインも作成する学会が出てきていることが、大きな特徴です。

 一般向け診療ガイドラインとは、"病気や治療法について知りたい時の手助けになるように、
医学的な情報や専門医の助言をまとめた文書です。一般の方向けに作成されていますので、やさしい言葉、
図や絵を使って説明しています"(Minds)  ただし、診療ガイドラインを活用する際に注意すべきことは、ガイドラインは
あくまでも標準的な指針で、すべての患者に画一的な診療を強制するものではないということです。

このデータベースについて

 現在世界各国のさまざまな機関から診療ガイドラインが公表されておりますが、ここでは主に学会などの
機関で作成され公表された日本の診療ガイドラインを、当センターが情報収集しリストにしました。
インターネットで公開しているものは、リンクをはっています。ただし、全ての診療ガイドラインを
網羅しているわけではありません。また、医療倫理や動物実験の指針など、診療ガイドライン以外の
指針も含んでいます。この情報は2001年3月から公開しており,2010年11月からデータベース化しました。 


収録基準

 学会や厚生労働省の研究班などにより作成されたもので次にあてはまるものを収録しています。

 ・標題に“ガイドライン”、“指針”、“手引き”と記されたもの。
 ・序文等に“ガイドライン”を意図したものであることが書かれたもの。
 ・医療倫理や動物実験の指針など、診療ガイドライン以外の指針。
 *「診療ガイドラインの作成の手順」などに準じて厳密に作成されたものに
  限っていませんのでご注意ください。

収集方法

 ・当センター受入資料から
 ・当ページ閲覧者からの情報提供
 ・サーチエンジンによる検索等

ガイドラインの評価(AGREE)


 現在ガイドラインの評価ツールとして用いられているのは、「ガイドラインの研究・強化用
チェックリスト: Appraisal of Guidelines for Research & Evaluation (AGREE) instrument 」です。
 これは英国で始まった活動から、国際的プロジェクトになった「AGREE 共同計画」のなかで開発されました。
このサイトからチェックリストなどをダウンロードできます。
 2001年に平成14年度厚生労働科学研究費補助金「医療技術総合研究事業
(診療ガイドラインの評価に関する研究)」班(主任研究者:長谷川友紀)が、日本語翻訳版を作成しました。
 2009年、この日本語版の正確さを期するため、再度英語にバックトランスレートを行い、AGREE共同計画の
承認をもらい、完全版としました。内容的な正確さは保証され、連絡先などの一部のデータが修正されました。
 今後AGREEチェックリストにより診療ガイドラインの評価を行う際には、
この完全版の利用が推奨されます。こちらでダウンロードできます[PDF]。

日本の状況

 厚生省(当時)の私的検討会が出した「医療技術評価推進検討会報告書」(1999/3)で、
『医療技術評価の成果の臨床現場での利用としてEBMが必要であり、その普及・推進の一方策
として診療ガイドラインの策定が必要』と報告されました。そして患者、家族の関心が高い
『治療』に関するガイドラインがまず取り組むべき対象とされ、対象疾患の優性順位が
以下のように決定しました。
 1.本態性高血圧 2.糖尿病 3.喘息 4.虚血性心疾患 5.白内障 6.慢性関節リウマチ
 7.脳梗塞 8.腰痛症 9.胃潰瘍 10.くも膜下出血およびその他の脳出血 11.アレルギー性鼻炎
 12.アルコール依存症 13.肺結核 14.アトピー性皮膚炎 15.胃の悪性新生物・・・・ 47.軟部組織障害
 
 この優先順位をもとに、厚生科学研究費による支援の下で関連学会による
次の23のガイドラインが作成されました。

平成11年度開始:本態性高血圧症、糖尿病、喘息、急性心筋梗塞、前立腺肥大症及び女性尿失禁
平成12年度開始:白内障、胃潰瘍、クモ膜下出血、腰痛症、アレルギー性鼻炎、脳梗塞、関節リウマチ
平成13年度開始:肺がん、乳がん、胃がん、アルツハイマー病
平成14年度開始:脳出血、腰椎椎間板ヘルニア、大腿骨頚部骨折、肝がん
平成15年度開始:急性胆道炎、尿路結石症、前立腺がん
 初期に作成されたガイドラインはすでに改訂版が出ているものもあります。

 このほか各学会でガイドライン作成がすすんでおり、学会の機関誌、単行書で続々と
発表されています。最近はWeb上で公開されるガイドラインも多くなってきました。
また、医学図書館員が文献検索に協力するガイドラインも増えています。

 2001年7月に厚生労働省の「保健医療技術情報普及支援検討会」が開かれ、EBM推進の
基盤となる、診療ガイドラインと専門家が評価選定した文献に関するデータベースの運営・管理
主体を既存の公益法人に委託する方向で検討することに合意し、その後2001年12月、
日本医療機能評価機構が厚生労働省から委託されたEBMデータベース事業の導入を正式に決定しました。
 2002年6月に、日本医療機能評価機構は理事会・評議委員会を開き、事業全体の方向性を決めました。
この事業は診療ガイドラインや医学文献の評価・データベース化を行い、医療関係者や市民に対して
機構のウェブサイトを通じて情報提供を行うことや、学会が行う診療ガイドラインの作成更新の
支援を主な内容としています。
 そして日本医療機能評価機構の医療技術評価総合研究医療情報サービス事業(通称Minds)の
サイトが、2004年5月に公開されました。上記23ガイドラインの中から、心筋梗塞、脳卒中、喘息、
糖尿病などのガイドラインを見ることができます。医療従事者向けに加え、
一部一般向けのガイドラインも掲載されています。

参考文献

『Minds 診療ガイドライン作成の手引き2007』
 Minds診療ガイドライン選定部会監修, 福井次矢編集 吉田雅博編. 医学書院, 2007. (M2/F)
『EBMを用いた診療ガイドライン 作成・活用ガイド』(2004)
 中山健夫著. 金原出版, 2004 . (M2/N)

 〔ページ担当者による著作リスト〕
平輪麻里子. 診療ガイドラインの利用調査. 医学図書館 2005;52(2):157-160
平輪麻里子. 診療ガイドライン. 病院図書館 2004;24(2):51-54 
平輪麻里子. 診療ガイドラインの入手方法-ウェブサイトの紹介. Urology View 2006;1(6):28-34
平輪麻里子. 診療ガイドライン. 医学図書館 2002;49(4):340-348
大坪真木子. 東邦大学医学メディアセンター「診療ガイドライン」ページのご紹介. 医薬品情報学 2007;8(4):320-322
岩田智美. 東邦大学医学メディアセンターホームページのおける診療ガイドライン情報の管理と運営.
医学図書館 2008;55(1):34-39

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