東邦大学医学メディアセンター
本文へジャンプ 更新日2010.9.17
             
コクラン共同計画とは

 

The Cochrane Library


 Evidence-Based Medicineとは、病態生理学的な理論や個人の経験だけではなく、エビデンス(科学的な根拠)に基づき医療上の判断を行うという考え方です。治療や予防のエビデンスとなる情報を探す際の効率的なデータベース、コクラン・ライブラリーをインターネットで利用できます。
 
 
 コクラン・ライブラリーにアクセスする

The Cochrane Libraryとは
 コクラン・ライブラリーは、国際的な医療評価プロジェクトであるコクラン共同計画が発行するデータベースです。
 特定の集団を治療群と対照群にランダムに振り分け、治療群に薬物療法・手術・リハビリ・看護などの医学的介入を実施し、その効果を比較するランダム化比較試験(RCT)論文を世界中から収集し、CENTRALというデータベースに蓄積します。その中から科学的に信頼できる試験だけを選び、データをまとめて総合評価した結果をレビュー論文としてデータベースCDSRに収載しています。(これらをシステマティック・レビューといいます)
 ある治療は有効か、他の治療法に比べてどれだけ優れているか、安全かなど、治療・予防の問題解決のための最優先データベースと言えるでしょう。



利用条件



データベースの内容
  1. Cochrane Database of Systematic Reviews (コクランレビュー)
    コクラン共同計画の中核といえるもので、システマティック・レビューの結果であるComplete reviewsの全文とProtocols(進行中のレビュー)で 構成されています。これらレビューの書誌情報、抄録は、PubMedでも検索できます。
  2. Database of Abstracts of Reviews of Effects (その他のレビュー)
    コクラン共同計画がまだ実行していないレビューの質を評価したり、内容を要約することで、Cochrane Reviews を補完します。
  3. Cochrane Central Register of Controlled Trials (臨床試験)
    学術雑誌などで公表された、RCTないしCCT(比較臨床試験)論文に加え、非公開の臨床試験も含んだ書誌情報データベー ス。
  4. The Cochrane Methodology Register (方法の研究)
    比較臨床試験の実施にあたり、使用した方法を記載した出版物の書誌情報です。
  5. Health Technology Assessment Database (技術評価)
    医療技術評価の文献を収録。
  6. The NHS Economic Evaluation Database (経済的評価)
    医療の経済効果、費用分析論文のデータベース。
  7. About the Cochrane Collaboration
    このなかのCollaborative Review Groups-CRGsには、各レビューグループの情報が収録され、Review, Protocolをブラウジングできます





コクラン共同計画とは
 1992年にイギリスの国民保健サービス(National Health Service:NHS)の一環として発足した、国際プロジェクトで現在はNPOの形態をとっています。参加者は、日本を含め世界中に及びボランタリー・スピリットで働く人が多ようです。
 その主な目的は、情報の収集と批判的吟味、メタアナリシスを実施してそのエッセンスをユーザーに提供することです。コクランという名前は、1970年代に「すでにあるRCTから、よりよいものを選び質の悪いものは除いて、それらをまとめて、常に内容を更新し、必要な人に伝えられるようにすべきである」「医療資源は限られているのだから、適切に評価された医療を公平に供給すべきである」旨を強調した、英国の疫学者Archiebald Cochraneの名前を冠しています。
(著作の所蔵あり「効果と効率:保健と医療の疫学」 A.L.Cochrane著 サイエンティスト社 1999 (M8.6/C))





リンク

The Cochrane Collaboration
JANCOC:JApanese informal Network for the COchrane Collaboration





備考

Cochrane Library to be available to all Canadians CMAJ • March 27, 2007; 176 (7). doi:10.1503/cmaj.070295.