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診療ガイドライン診療ガイドライン情報ポータル

更新日:2014/05/10

診療ガイドラインとは

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 診療上の重要度の高い医療行為について,エビデンスのシステマティックレビューとその総体評価,益と害のバランスなどを考量して,患者と医療者の意思決定を支援するために最適と考えられる推奨を提示する文書。
(Minds 診療ガイドラインの定義:Minds 診療ガイドライン作成の手引き 2014より)

 ガイドラインはそれ自体古くから存在していますが, 現在主流となっているのは, 「エビデンスに基づいたガイドライン」です。数十人から数万人単位の患者を対象に, 特定の薬を飲んだ人と飲まない人で比較し,薬効を確認するなどの臨床試験(特にランダム化比較試験)の結果などから得られるエビデンスを吟味・評価し,その結果に基づいてどんな治療をすべきか,すべきでないかなどを勧告するこのガイドラインの作成方法は,過去のガイドラインの多くが著名な専門家の意見交換や経験によって作成されていたのに比べ,信頼性が高いと言われています。

 また近年,専門医,一般医向けに加え,患者の方やそのご家族など広く一般に向けた診療ガイドラインを作成する学会が増えてきました。一般向け診療ガイドラインとは“病気や治療法について知りたい時の手助けになるように,医学的な情報や専門医の助言をまとめた文書”(Minds)です。やさしい言葉,図や絵を使って説明されています。

 診療ガイドラインを活用する際に注意すべきことは,ガイドラインはあくまでも標準的な指針で,すべての患者に画一的な診療を強制するものではないという点です。

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東邦大学・医中誌 診療ガイドライン情報データベース

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http://guideline.jamas.or.jp/

「東邦大学・医中誌 診療ガイドライン情報データベース」サイトは,東邦大学医学メディアセンターと特定非営利活動法人 医学中央雑誌刊行会が共同で主宰するデータベースサイトです。

 現在, 世界各国のさまざまな機関から診療ガイドラインが公表されておりますが, 本データベースでは,主に日本の学会などの機関で作成,翻訳され公表された診療ガイドラインの情報について調べることができます。

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診療ガイドラインの評価

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 現在,ガイドラインの評価を目的として,広く用いられているツールに「ガイドラインの研究・強化用チェックリスト: Appraisal of Guidelines for Research & Evaluation (AGREE) instrument 」があります。これは英国で始まった活動から,国際的プロジェクトになった「AGREE共同計画」のなかで開発されました。

  • AGREE Enterprise Website
    AGREE共同計画のWebサイトです。AGREEのチェックリストなどをダウンロードできます。
  • AGREE競リジナル版
    AGREE兇, The AGREE Next Steps Consortiumが開発した, 6領域23項目と全体評価2項目,合計25項目から成るガイドライン評価ツールです。2009年(初版は2003年)に発行され, AGREE Enterprise Websiteにて公開されていれています。
  • AGREE尭本語訳 試行版ver.1(2014年3月31日公開)
    Mindsが作成したThe AGREE Research Trust が推奨する方法でAGREE競リジナル英語版の日本語訳版です。
  • AGREE菊本語訳版[PDF]
    2001年に平成14年度厚生労働科学研究費補助金「医療技術総合研究事業(診療ガイドラインの評価に関する研究)」班(主任研究者:長谷川友紀)が, 日本語翻訳版を作成しました。2009年, この日本語版の正確さを期するため, 再度英語にバックトランスレートを行い、AGREE共同計画の承認を得て完全版となりました。内容的な正確さが保証され,連絡先などの一部のデータが修正されました。

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日本における診療ガイドラインの普及

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 厚生省(当時)の私的検討会が出した「医療技術評価推進検討会報告書」(1999/3)で『医療技術評価の成果の臨床現場での利用としてEBMが必要であり、その普及・推進の一方策として診療ガイドラインの策定が必要』と報告されました。そして患者、家族の関心が高い『治療』に関するガイドラインがまず取り組むべき対象とされ、対象疾患の優性順位が以下のように決定しました。
 1.本態性高血圧 2.糖尿病 3.喘息 4.虚血性心疾患 5.白内障 6.慢性関節リウマチ 7.脳梗塞 8.腰痛症 9.胃潰瘍 10.くも膜下出血およびその他の脳出血 11.アレルギー性鼻炎 12.アルコール依存症 13.肺結核 14.アトピー性皮膚炎 15.胃の悪性新生物・・・・ 47.軟部組織障害
 この優先順位をもとに,厚生科学研究費による支援の下で関連学会による次の23のガイドラインが作成されました。

平成11年度開始:本態性高血圧症,糖尿病,喘息,急性心筋梗塞,前立腺肥大症及び女性尿失禁
平成12年度開始:白内障,胃潰瘍,クモ膜下出血,腰痛症,アレルギー性鼻炎,脳梗塞,関節リウマチ
平成13年度開始:肺がん,乳がん,胃がん,アルツハイマー病
平成14年度開始:脳出血,腰椎椎間板ヘルニア,大腿骨頚部骨折,肝がん
平成15年度開始:急性胆道炎,尿路結石症,前立腺がん
 この後,各学会でガイドライン作成が進み,学会のHP,機関誌,単行書などで続々と発表されています。また,医学図書館員が文献検索に協力するガイドラインも増えています。
 2001年7月に厚生労働省の「保健医療技術情報普及支援検討会」が開かれ,EBM推進の基盤となる,診療ガイドラインと専門家が評価選定した文献に関するデータベースの運営・管理主体を既存の公益法人に委託する方向で検討することに合意し,その後2001年12月、日本医療機能評価機構が厚生労働省から委託されたEBMデータベース事業の導入を正式に決定しました。2002年6月に、日本医療機能評価機構は理事会・評議委員会を開き,事業全体の方向性を決めました。
 この事業は診療ガイドラインや医学文献の評価・データベース化を行い,医療関係者や市民に対して機構のウェブサイトを通じて情報提供を行うことや、学会が行う診療ガイドラインの作成更新の支援を主な内容としています。

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医療情報サービスMinds(マインズ)

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http://minds.jcqhc.or.jp/n/top.php

 医療情報サービスMinds(マインズ)は,公益財団法人日本医療機能評価機構が運営する事業です。質の高い医療の実現を目指して,患者と医療者の双方を支援するために,診療ガイドラインと関連情報を提供することを目的としています。
 Mindsのサイトでは医療従事者向けのガイドラインに加え,一般向けのガイドラインや,ガイドラインの作成方法などが掲載されています。
 Mindsは厚生労働科学研究費補助金を受けて2002年度から準備を開始し,2004年5月から一般公開を開始しました。2011年度からは,厚生労働省委託事業:EBM(根拠に基づく医療)普及推進事業として継続しています。そして日本医療機能評価機構の医療技術評価総合研究医療情報サービス事業(通称Minds)のサイトが、2004年5月に公開されました。
Minds

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東邦大学の取り組み

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 東邦大学では,継続して診療ガイドラインの積極的な受け入れを行っています。2001年3月からは,収集した診療ガイドライン情報をリスト化し,HP上で公開してきました。2010年11月にはリストのデータベース化を行いました。これらのツールは,国内診療ガイドラインの情報源として広く利用されてきました。
 そして2014年3月20日,東邦大学は日本の医学・医療における情報サービスの発展に資することを目的に,医中誌刊行会と,従来,それぞれが個別に作成・提供していた診療ガイドライン情報データベースを一本化し,「東邦大学・医中誌 診療ガイドライン情報データベース」として,一般に無料公開する業務連携基本合意書を締結しました。

【診療ガイドライン情報提供ページ担当者による著作リスト】
・平輪麻里子. 診療ガイドラインの利用調査.医学図書館 2005;52(2):157-160
・平輪麻里子. 診療ガイドライン.病院図書館 2004;24(2):51-54
・平輪麻里子. 診療ガイドラインの入手方法-ウェブサイトの紹介.Urology View 2006;1(6):28-34
・平輪麻里子. 診療ガイドライン.医学図書館 2002;49(4):340-348
・大坪真木子. 東邦大学医学メディアセンター「診療ガイドライン」ページのご紹介. 医薬品情報学 2007;8(4):320-322
・岩田智美. 東邦大学医学メディアセンターホームページのおける診療ガイドライン情報の管理と運営.医学図書館 2008;55(1):34-39
・大谷裕.東邦大学医学メディアセンターが提供する診療ガイドライン情報.薬学図書館 2011;56(4):323-9

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参考文献

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